ベトナムの紡績・既製服産業の原材料・補助材料は輸入を主とする

ベトナム商工部輸出入局の陳清海副局長（TranThanhHai）によると、ベトナムは各国と自由貿易協定（FTA）を締結し、紡績や既製服産業の市場拡大に貢献している。このようなFTA協定の発効後、EU、日本、韓国、ロシア、カナダなどの上位輸入市場の紡績品と既製服品の輸入税は0%に引き下げられる。

現在、ベトナムの紡績と既製服産業は多くの困難に直面している。FTA参加国、特に上位輸出市場への輸出を推進するためには、紡績品と既製服品はこれらの市場の厳格な産地規則（繊維や生地の段階から）に合致しなければならないが、現在ベトナムには紡績染色業がなく、主な原料と輸入を主とし、輸出製品を生産している。また現在、ベトナムの紡績・既製服産業の大部分は、付加価値の低い既製服段階の加工プロジェクトに集中している。

ベトナム税関総局の統計データによると、2019年9月の紡績・既製服産業の原材料・補助材料の輸入額は約18億2000万ドル、本年9カ月前の累計は約180億ドルだった。そのうち、生地の輸入金額は約97.3億ドル、原材料と補助材料は約43.8億ドル、綿花は約20.7億ドル、繊維は約18.1億ドルだった。ベトナムの紡績・既製服産業の主な輸入市場には、中国、韓国、台湾、日本、アセアン、米国などが含まれる。