パキスタン、中国への綿花輸出を積極的に模索

パキスタンのオブザーバー紙6月9日付報道によると、中国の紡績市場は最近良好な回復態勢を示しており、パキスタンの綿花輸出にとって良い兆候となっている。中国はパキスタンの綿花の主な輸出先の一つだが、今年4月以降、疫病の影響で低迷が続いている。中国紡績市場の各経済指標は5月に回復した。疫病後の報復消費はまだ来ていないが、アパレル業界は積極的に戦略を調整し、市場の徐々に回復を実現している。綿花の早期播種苗がバッタによって破壊されたため、パキスタンの綿花の生産量はこれまでの800万包の予想を下回るだろう。パキスタン国内の綿花需要は開斎節後、政府の封鎖解除に伴い6月に回復する見通しだ。

中国市場に比べ、西側市場の綿花需要は引き続き低迷する見通しだ。米国、EU、中国の綿花輸入量は0.2万包、13.3万包、206.8万包と予想されている。米国、EU、中国の綿花消費量は63.1万包、14.4万包、827.4万包と予想されている。輸出業者によると、パキスタンでは毎年大量の織物が米国、英国、イタリア、スペイン、ドイツなどの西側諸国に輸出されている。疫病の影響でパキスタンは大量の輸出注文を失い、厳しい状況になっている。繊維製品の輸出はパキスタンの外貨収支のバランスを保つ上で非常に重要であり、このような状況が数カ月続くと、パキスタンの繊維業界は大きな危機に直面するかもしれない。